大分市民合唱団ウイステリア・コールは、1950年(昭和25年)、藤沼恵(故人)により創立された混声合唱団です。
名称こそ「大分市民合唱団」ですが、大分市内だけでなく、別府、宇佐、日田、中津など県内各地、そして県外からも「ウイステリアで歌いたい!」というメンバーが集って一緒に歌っています。
2023年より「子どもたちの歌う場をつくりたい」と、子どもが参加できる練習日を設けています。
現在は園児から70代まで幅広い年代と職業の団員が集い活動しています。
指揮者 猿渡健司
長崎市出身。長崎南高校、大分大学経済学部卒業。大学在学中より、大分大学混声合唱団コール・レティッヒ、ウィステリア・コール、大分県民オペラ等で活躍。
これまで、清水脩、三善晃、小澤征爾、田中信昭、関屋晋、松原千振、鈴木憲夫、千原英樹、飯倉貞子等数多くの一流作曲家・指揮者に出会い、音楽的感性を磨き、歌い手としてだけでなく合唱指揮者として活躍中である。
ウイステリア・コールのほか、女声合唱団ラシーヌ、イトウ・キネン・シンガーズの指揮者でもある。
ピアニスト 後藤秀樹
大分県立芸術文化短期大学附属緑丘高等学校を経て、大分県立芸術文化短期大学音楽科器楽専攻卒業同大学専攻科修了。
第71回読売新人演奏会、第4回別府アルゲリッチ音楽祭大分県出身若手演奏家コンサート等に選抜され出演。
ソロ、アンサンブル、オペラ、合唱指揮、吹奏楽指揮等、年間数多くの演奏会に出演。
第8回別府アルゲリッチ音楽祭でエドゥアルド・フーベルト氏による室内楽マスタークラスを受講し薫陶をらける。
Summer Mozart Week2003でモーツァルト賞、第43回北九州芸術祭で伴奏賞を受賞。
MAROプロジェクト2008ではピアニスト部門オーディションを最優秀で合格し、芸術監督の篠崎史紀氏等N響メンバーと共演する。
Seele交響楽団、別府市民交響楽団、大分交響楽団他、大分チェンバーオーケストラ等様々なオーケストラとの共演など、協奏曲のソリストもつとめる。
これまでにピアノを伊藤律子、田中星治の各氏に、室内楽を良永季美枝氏に師事。
現在、大分県立芸術緑丘高等学校非常勤講師。大分県立大分上野丘高学校音楽部指揮者。
マトリカリアコール指揮者、ピアニスト市民合唱団ウイステリア・コール指揮者。
TAKETA室内オーケストラ九州ピアニスト。別府市民フィルハーモニア管弦楽団トレーナー。
歴代指揮者
飯倉 貞子
1968年〜2019年
大分県立大分上野丘高校、活水女子短期大学声楽科卒業。合唱指揮を田中信昭(東京混声合唱団指揮者)に師事。故・藤沼恵(創立者)の後を引き継いで、1968(昭和43)年より大分市民合唱団ウイステリア・コールの指揮者となる。
その後、1970年よりエリカフラウエンコール、1981年よりサンシャインコール、1985年よりアンジェルス児童合唱団、1999年より2014年まで女声コーラス「風」(北九州市)の指揮者となる。
幼い子どもから高齢者まで、多くの人に歌う喜びを伝えてきた。2019年12月、エリカフラウエンコールの演奏会を最後に一線を退く。
団員の中からは、多くの合唱指揮者、ソリストが育ち、全国で活躍している。
「童謡♪唱歌をうたう会」主宰。
藤沼 恵(故人)
1950年〜1968年
大分市民合唱団ウイステリア・コールの創立者。
「ウイステリア」とは藤の花という意味で、藤沼先生の名前から命名されたものです。
経歴
- 1888年(明治38)
兵庫県姫路市に生まれる。父は牧師。小学校入学前から母にオルガンを教わる。 - 1917年(大正6)
東京音楽学校に入学。母の病気のため、やむなく中退。 - 1920年(大正9)
女子音楽園に入学。1922年卒業。 - 1935年(昭和10)
大分第一高等女学校、のちの大分上野丘高校に音楽教師として赴任。 - 1947年(昭和22)
男女生徒300人による、混声合唱「森の歌」を演奏。
大分上野丘高校は、西部合唱コンクールでも上位入賞を続ける。 - 1950年(昭和25)
教え子の希望により、ウイステリア・コールを結成。
宗教曲のアンサンブルには定評があり、西部合唱コンクールには県代表として毎年のように出場。 - 1958年(昭和33)
大分合同新聞社文化賞を受賞。音楽部門初。
学校退職後は、ピアノ教授、合唱指導者として活躍。 - 1967年(昭和42)
病に倒れる。 - 1969年(昭和44)
永眠。享年71歳。